アニメを見る前に読破必須!?『来世は他人がいい』主人公の吉乃と翔真との出会いを描いた前日譚【二人は底辺】

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2023年10月23日に、漫画「来世は他人がいい」が、アニメ化することが発表されました!

今からアニメを見るのが楽しみですが、実はこの「来世は他人がいい」に前日譚があることはをご存知でしたか?

この記事では、『来世は他人がいい』の前日譚『二人は底辺』はアニメを見る前に読破必須なのか?について探って行きます。

『来世は他人がいい』のあらすじ

関西最大のヤクザの組長を祖父に持つ女子高生・染井吉乃(そめい よしの)は、ある日祖父の思惑により婚約者を決められてしまいます。

相手は関東最大のヤクザの組長の孫、深山霧島(みやま きりしま)という温厚で柔和な見た目の男子高生です。

この婚約を機に大阪から東京に引っ越し、霧島と共に学生生活し始めた吉乃ですが、次第に霧島の裏の顔を知っていきます。

実は霧島は、他者に一切躊躇なく暴力を振るえるほど冷酷で、破滅的な目に会いたいという被虐願望を持つサイコパスな男だったのです。

関西最大のヤクザの孫娘ということで、自分を振り回す我儘な女として期待されていた吉乃ですが、すぐに普通の女だと判断され「期待外れの女だった」と興味をなくされてしまいます。

興味無くした霧島には身体を売るよう言われ、学校ではいじめを受ける吉乃は、大阪に帰りたいと思うように・・・。

そんな吉乃の悩みを電話越しに察した吉乃の祖父は「1年かけて自分に惚れさせ、容赦なく捨てて帰ってこい!」と吉乃に助言します。

祖父の無茶な助言と霧島の態度、そしていじめの事を思い返し、怒りが頂点を超えた吉乃は片方の腎臓を400万で売り、霧島とクラスメイトに啖呵を切ったのでした。

霧島に戦線布告のつもりで言った啖呵でしたが、これが意外にも霧島の心を捉え、彼は吉乃に猛烈にアプローチを始めます。

当然、吉乃が霧島の思いに応えるはずもありません。

しかし、霧島のサイコパスな言動は健在で、吉乃は霧島に振り回される危険な婚約生活おくりながら、裏社会の様々な事件や騒動に巻き込まれることに。

果たして、吉乃は1年後に霧島を振って大阪に帰るのか?

それとも、霧島の熱烈な思いに吉乃が応える日は来るのでしょうか?

『来世は他人がいい』でわかる、吉乃と翔真の関係

あらすじには登場しませんでしたが、『来世は他人がいい』には吉乃と霧島以外にも魅力的な主要人物が多数存在します。

その中でも吉乃にアプローチする霧島のライバル候補となるのが、『二人は底辺』にも登場する鳥葦翔真(とりあし しょうま)です。

漫画本編では翔真は2巻から登場します。

翔真は吉乃にとって義理の家族であり、吉乃が実家の自室に入るのを許すほど、とても気安い間柄です。

翔真も吉乃の事は大事に思っている様子で、電話一本でろくな準備もせずに、京都から東京まで吉乃に頼まれた物を届けるシーンがある程です。(この後、東京で一泊する為に必要な物を買い揃えています。)

そんな少しずぼらでマイペースだけど、とても頼れる年上の兄貴って感じの翔真ですが、驚くことに霧島と同じようにクレイジーな一面を持っていました。

吉乃から霧島の異常性と「アンタと一緒に大阪帰りたいわ」という言葉を聞いた翔真は、霧島が消えれば吉乃の悩みが解決すると考え、自分が霧島を殺害する事を提案します。

この提案を吉乃は冗談として断りますが、翔真が吉乃をどれだけ大切に思っているかがわかるシーンでした。

そして、なんとこのやり取りの直後に霧島と翔真の初対面となるわけですが、その結果はもうお察しの通りです。

このように、吉乃の為なら誰かを殺す事を厭わないぐらい過保護がすぎる翔真ですが、実は中学時代の初対面の時にはそれほど仲が良かったわけではありませんでした。

では、翔真はなぜあんなにも吉乃のことを大切に思うようになったのか?

それが『二人は底辺』で明らかになります。

『二人は底辺』のあらすじ

『来世は他人がいい』は、高校生になった染井吉乃が東京ヤクザの孫息子・深山霧島との婚約を機に上京し、危険な婚約生活を始めるという物語でした。

『二人は底辺』は、その約3年前、吉乃と翔真が中学生だった頃の物語になります。

主人公の染井吉乃は13歳。ヤクザの家の娘ということで、学校でも浮いた存在だった。そんなある日、彼女の祖父が翔真という少年を引き取ると言い出し――

出典:小西明日翔/『二人は底辺』あらすじ

『二人は底辺』の登場人物

染井吉乃(13歳)

『二人は底辺』では中学1年生の染井吉乃(13歳)が登場します。

この時点ですでに13歳とは思えない貫禄を見せる吉乃。

さすが、極道の家で生まれ育っただけはありますね。

そして、ロングヘアの本編とは違いショートヘアな点も気になります。

『二人は底辺』で、髪型を変える心境の変化でもあったのでしょうか?

鳥葦 翔真(15歳)

『来世は他人がいい』では大学生でしたが、『二人は底辺』では吉乃と同じ中学生です。

そして『二人は底辺』では、翔真の過酷な生い立ちが明らかになります

そのせいで、生きることに無気力な翔真ですが、ここからどのような経緯で吉乃との仲が深まって行くのでしょうか?

このシーンの顔に貼られたガーゼの理由も気になりますね。

染井蓮二(そめい れんじ)

関東最大のヤクザの組長で、吉乃の祖父にあたる人物です。

普段はどこかおちゃらけた関西人らしい感じで吉乃も呆れていますが、しかし時に極道の組長らしい一面を見せることもあります。

そして『二人は底辺』はこの祖父と翔真が発端で始まる物語です。

本編でも何らかの考えで吉乃に婚約者を決める祖父ですが、翔真を養子にしたことにも何か考えがあるのでしょうか?

『二人は底辺』と『来世は他人がいい』の制作背景

『二人は底辺』と『来世は他人がいい』は共に小西明日翔先生による作品です。

そして『二人は底辺』の物語は、『来世は他人がいい』の約3年前の物語となっています。

なので、先に『来世は他人がいい』の連載がスタートし、その後に吉乃と翔真の関係を深掘りする物語として『二人は底辺』が描かれたのかと思われるかもしれません。

しかし、実は『二人は底辺』が作者・小西明日翔先生の商業デビュー作となる作品であり、後に『来世は他人がいい』の連載がスタートしています。

インタビューの中で小西先生は、

「構想は『来世は他人がいい』のほうが先だったのですが、編集さんから読み切りの依頼をいただいたとき、1話だけなら吉乃と霧島の物語は作りにくいと思ったんです。そこで吉乃と翔真を主人公にした『二人は底辺』を描きました。」

小西明日翔さん「来世は他人がいい」インタビュー キャラの魅力が光る新感覚の極道×恋愛漫画

と話されています。

アニメ化までに『二人は底辺』読むことは、連載順序という点でいえば正しい順序になるので、おすすめできるかもしれません。

口コミでも『二人は底辺』はおすすめ

X(旧Twitter)を見てみると、吉乃と翔真の関係をもっと知りたい人は読むことをおすすめする意見が多数ありました。

漫画本編だけでは霧島の真意がわかりにくいという声も多くありました。

『二人は底辺』はアニメを見る前に読破必須なのか?

結論から言えば必ずしも必須ではありません。

『来世は他人がいい』はそれだけで十分に楽しめるほど魅力的な作品ですので、2023年10月23日に放送されるアニメにも凄く期待が持てます。

なので、どのようにアニメを楽しみたいかがポイントになります。

漫画本編を読んだ読者には無口でクールな翔真の性格故に、その真意が分かりずらいという感想がありました。

アニメではどのように描かれるかはまだわかりませんが、実際に漫画ではセリフ無しで「・・・・・・」だけのシーンながかなり多いです。

アニメだと分かりずらさが更に顕著になることが予想できます。

『二人は底辺』を事前に読むことは翔真の気持ちや考えを推し量る判断材料になりますので、登場人物の考えがわからないとモヤモヤするという方は読むで見るのもいいでしょう。

また、構想は『来世は他人がいい』が先とはいえ、『二人は底辺』は小西明日翔先生の商業デビュー作で先に連載された作品です。

連載順に読みたい方は『二人は底辺』を先に読むことをおすすめします。

一番良い形は、アニメに『二人は底辺』が組み込まれていることです。

『二人は底辺』では、漫画本編でほとんど語られなかった翔真が吉乃を大切に扱う理由が明らかになります。

なので読者には、『二人は底辺』も読んでほしい、アニメでも見たいという声が多く見られました。

特に多く見られたのが翔真推しには見てほしいという声です。

まだアニメ化発表だけですので、『二人は底辺』のアニメ化にも期待して続報を待ちましょう!

『二人は底辺』ついての総括

この記事では、『来世は他人がいい』の前日譚『二人は底辺』はアニメを見る前に読破必須なのか?について探ってきました。

結論としては、アニメ『来世は他人がいい』が放送される前に『二人は底辺』を読む事をおすすめする人は、

  • 連載順に物語を追いたい
  • 登場人物の考えがわからないとモヤモヤする
  • 翔真が推し

の3点のどれかに当てはまる人です。

もちろん、アニメを見た後に読んでも十分楽しめます。

どちらにせよ『来世は他人がいい』のアニメ・漫画に興味を持った人は、『二人は底辺』を読むことを強くおすすめします!

ただ、『二人は底辺』は書籍化はされていないので、電子書籍で読む必要がある点には注意が必要です。